2009年9月22日火曜日

私の大学受験

今日は、私が大学で物理学科を選んだ訳をお話しましょう。
大学受験の時には、漠然と原子力発電の仕事がしたいと思った事から理学部の物理学科を選びました。あと、大学の中でも物理学科が結構難しかったので、人より上に行きたいと思ったことも一因かも知れません。なお、当時の大学受験では、学科の希望を第一志望、第二志望などと書くことができたので、ダメもとで物理学科を第一志望、電子工学部を第二志望としました。
しかし、大学に入ってみると、入学した大学が私立大学だった(私立大学はお金がない?)ことから、結構有名な大学でしたが、原子力発電の研究はありませんでした。因みに当時、私立大学で原子炉を持っているのは、立教大学だけだと聞いたことがあります。

大学の選択では、大学の名前だけで入学しても、良い就職ができるとは限りません。やりたいことが明確であれば、有名大学でなくても、学会で有名な教授の研究室に入ることが就職に一番役立つと思います。コンピューターの学会でも有名大学でなくても有名な教授がいます。このような教授の研究室にいると就職でもいろいろサポートして頂けると思うので、非常に有利だと思います。

私が居た理論物理研究室は、就職が難しくオーバードクター(博士課程が終わっても就職できない人)が沢山おり、就職を考えてプログラマーの会社に学士で入社しました。しかし、物理学科を選んだことに後悔していません。世の中のいろいろな物理学者の英知について知ることができたこと、また、量子力学の面白さが分かったことなどの他、コンピュータ科学を含むいろいろなことを物理学的な視点で考えることができることが良かったと思います。回り道であっても、いろいろなことを知ることは大切であると思います。

これから受験の方もいると思いますが、大学受験の学部・学科の選択も就職では、大きなファクターとなりますので、十分考えて受験してください。

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